マダニに刺されたら?正しい対処法と予防策【農作業中の体験談】

みなさん、マダニって聞いたことありますか?

「なんか怖いやつでしょ〜」くらいのイメージ、ありますよね。わたしも去年まではそうでした。
でも今年の5月、完全にやらかしました。

これは、週末農家の私・りえが実際にマダニに刺されてパニックになった実録レポです。
笑えて、ちょっとゾッとして、でも最終的にはためになる記事を目指します。
どうぞ最後まで読んでいってください!


⚠️ まず知っておきたい:今、マダニがヤバいことになっている

体験談に入る前に、ちょっと怖い話を先に。

マダニが媒介する感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の患者数が、全国で年々増加しています。2025年は191人の報告があり、過去最多を記録。2026年も引き続き注意が必要な状況が続いています。

しかも怖いのが、SFTSはもはや「西日本だけの問題」じゃなくなっていること。2026年4月時点で患者報告のある都道府県は36都道府県にのぼり、福井県も含まれています。

そして、つい先日(2026年6月23日)、福井県内で飼い猫のSFTS感染が確認されたと県が発表しました。猫は屋内外で飼われており、発熱・食欲低下・嘔吐などの症状があったことから動物病院が県に連絡。検査の結果、SFTSウイルスの陽性が確認されました。

SFTSは主にマダニからの感染ですが、感染した猫や犬の血液などを介して人にうつる場合もあります。致死率は10〜30%とされており、ワクチンはありません。

…という話を、犬2匹を飼っている私が、マダニに刺された直後に知ったわけです。笑えない!

SFTSの致死率は約10〜30%とされており、治療法も確立されていない怖い感染症です。「どうせ大丈夫でしょ」は通用しません。


事件当日:「まあいっか」の油断が招いた悲劇

5月中旬の朝、いつもの畑へ

毎朝早朝から畑作業をして、それから出勤準備をして…というのが私のルーティンです。
この日も朝からいつも通り出かけたんですが…

「まあ、今日くらいゆるっとしたズボンでいっか〜」

これが大失敗の始まりでした。

ゆったりした素材のズボンで畑へ。草むらの近くでしゃがんで作業して、何の違和感もなく帰宅。
普通の一日のつもりでした。

シャワー中の「ん?」

帰ってからシャワーを浴びていると、体のある部分に違和感を感じました。

「何かついてる…?」

触ってみると、皮膚にくっついている何かがある。

そして次の瞬間、私は完全に無意識に、それを指でつまんで引っ張っていました。

ぷちっ。

見たら——灰色に膨らんだ、押し麦みたいなやつが指先に。

血を吸って膨らんだ、よくニュースで見るマダニでした。

後から調べてわかったんですが、これ、マダニのライフサイクル的にも「あ、そういうことか…」ってなる話で。

🔍 マダニ豆知識:あの「押し麦」の正体

もともとマダニは、5mmにも満たない赤茶色の小さな虫。でも、イノシシや鹿などの野生動物の血を吸って満腹になると、地面に落ちて脱皮します。その脱皮後の姿が——灰色がかった、一回り大きくなったマダニ。これが私の指先にいたやつの正体です。

そしてこの脱皮後マダニが人間や動物に噛みつくと、頭部を皮膚にめり込ませてがっちり固定し、吸血を開始。どんどんパンパンに膨らんで、最終的にはブドウ粒くらいの大きさになることも。

私の場合はまだ咬まれたばかりで頭がそこまでめり込んでいなかったから、軽く引っ張っただけで取れてしまいました。でも、しっかりめり込んでいる状態で無理やり取ろうとすると、激痛らしい。それだけ深く刺さるんです…。

「…え?」「えっ、えっ、えっ!?」

動揺しまくって、そのままシャワーで流してしまいました。
(これも後で知る「NG行動」のひとつです。証拠保全できなかった…!)


仕事中にAIに相談したら、めちゃくちゃ叱られた

その日は仕事があったので、とりあえず出勤。でも頭の中はマダニのことでいっぱいです。

休憩中に、AIアシスタントのジェミニに相談してみました。

私「マダニを引っ張って抜いちゃったんだけど、大丈夫かな…?」

ジェミニ「……引っ張っちゃダメなやつですよ?!口器が皮膚に残るリスクあるし、感染リスク上がるし、早めに皮膚科か内科行ってください!!」

(意訳ですが、だいたいこんな感じの叱咤激励でした笑)

はい。マダニは引っ張ってはいけません。これが鉄則中の鉄則らしいです。後から調べたら、素手で無理やり引っ張ると…

  • マダニの口器(頭部)が皮膚の中に残る
  • マダニの体液が逆流して感染リスクが上がる
  • 傷口から二次感染する可能性がある

…という三重苦リスクがあるとのこと。完全にやってはいけないことをやっていました。


その後、上半身に痒みが!パニック再び

とはいえその日は運悪く土曜日。
咬まれた箇所を自分で見るに炎症はないし、何かが残っている感覚もない。
ところが日曜日、刺された箇所とは別の上半身エリアに、ぶつぶつとした痒みが出てきました。

「感染した…!?SFTSじゃないよね…!?」

頭の中がフル回転でネット検索に突入。すると出てくる出てくる、怖い情報が。
素人目には何も残っていないように見えても、小さな顎(口器)が皮膚の中に残っているかもしれない。しかも最悪の場合、それを取り出すために抉り取る処置が必要になることもある、と。

…読まなきゃよかった。

でも痒いし、なんか怖いし、悶々としながらも「大丈夫やろ〜」と自分に言い聞かせていたら、娘に一喝されました。

「なんで病院行かんの?!」

はい、行きます。行けばいいんでしょ。(観念)

ただ、もし顎が残っていて処置が必要になったとき、内科だけじゃ対応できないかもと思い、内科・外科・皮膚科が揃っているかかりつけ医を選んで受診しました。

診察の結果は——

「咬まれた後はもう治りかけてるし、全身のかゆみは”あせも”かな〜」

…ほっっっとしました。本当に。

先生からは「マダニに刺された後は2〜3週間は体調の変化を観察してください。発熱・倦怠感・嘔吐などが出たらすぐ受診を」とも言われました。


マダニに刺されたら:正しい対処法まとめ

私の大失敗を踏まえて、正しい対処法をまとめておきます。同じ目に遭った人の参考になれば!

❌ やってはいけないこと

  • 素手で引っ張って抜く(口器が残ったり、体液が逆流したりする)
  • マッチやライターで熱する(マダニがストレスで体液を出す)
  • アルコールやワセリンを塗る(同上の理由)
  • シャワーで流して終わりにする(証拠が消えるし、処置にならない)

✅ 正しい対処法

  • できるだけ皮膚科・外科・内科を受診してマダニを取り除いてもらう
  • 受診前にマダニの写真を撮っておく(種類の特定に役立つ)
  • 受診時に「マダニに刺された日時と場所」を伝える
  • その後2〜3週間は体調変化を観察する
  • 発熱・倦怠感・嘔吐・食欲不振が出たらすぐに受診

※かかりつけ医があれば、まずそちらに電話相談するのが一番スムーズでした(私の経験談より)。


失敗から学んだ!現在の「セキュリティレベル100」防備体制

この事件以来、私の畑スタイルは完全にアップデートされました。

その名も、「セキュリティレベル100装備」です(自称)。

  • 👕 つなぎ(上下一体型)…隙間がない最強防具
  • 👖 裾イン必須…ズボンは靴下の中に入れる
  • 🧴 ディート系虫除けスプレー…露出部分にしっかり塗布
  • 🌿 蚊取り線香…作業エリアの周りに焚く

あの「ゆるいズボンでまあいっか〜」のわたし、もういません。完全に卒業しました。

帰宅後はシャワー前に全身チェックも欠かさないようにしています。マダニは刺されてすぐは小さくてわかりにくいので、わきの下・足の付け根・耳の裏なども要チェックです。


🌿 農作業・アウトドアを楽しむためのマダニ予防まとめ

最後に、農作業や山歩きをする方へ向けた予防まとめを。

服装のポイント

  • 長袖・長ズボンで肌の露出を減らす
  • ズボンの裾は靴下の中に入れる
  • 明るい色の服だとマダニが見つけやすい

虫除けのポイント

  • ディート(DEET)またはイカリジン配合の虫除けを使う
  • 露出している皮膚だけでなく、服の上からもスプレーするとより効果的
  • 農作業中は蚊取り線香も併用するのがおすすめ

帰宅後のルーティン

  • 服はすぐに脱いで、できれば屋外でよく払う
  • シャワーを浴びながら全身チェック
  • 特に「わきの下・耳の裏・足の付け根・ひざ裏・頭皮」は念入りに

おわりに:大失敗は、最高のセーフティネットだった

正直、今回の件は「運が良かった」の一言に尽きます。

NG行動をひととおりやらかしたにもかかわらず、感染症にならずに済みました。
かかりつけ医がいたことで素早く受診できたのも大きかったです。

でも、今年のSFTS患者数の増加ペースを見ていると、もはや「大丈夫でしょ」では済まない時代に突入しているんだなと実感しています。特に農作業・ガーデニング・登山・キャンプをする方は、ぜひ今回の体験を参考にして、防備をしっかりしてほしいです。

にゃーすとたいむのお散歩も、草むらに入りそうなときは要注意。ペット経由の感染例もある今、愛犬のチェックも帰宅後の習慣にしていきたいと思っています。

ちなみに、うちの二人(にゃーす&たいむ)は動物病院で処方してもらったブラベクトというノミ・マダニ駆除薬を3ヶ月に1回飲んでいます。チュアブルタイプでおやつ感覚で食べてくれるのが助かる!
飼い主がマダニにやられた今となっては、この薬の大切さを身に染みて実感しています…🐾

みんな、畑も野外も楽しもう!ただし、完全装備で。🌿


📝 参考情報厚生労働省「ダニ媒介感染症について」福島県「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(注意喚起)」福井新聞ONLINE「マダニ感染症の飼いネコ、福井県内で確認」(2026年6月24日) ・NHK クローズアップ現代「ペットから感染で死亡例も…過去最多マダニ媒介感染症」(2025年9月放送)

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