福井で休日農家をしているリエです。
昨年買ったイチゴの苗4株が、ランナーでどんどん増えて、今では畑の一角を占拠する大所帯に。
しかも福井の大雪をマルチ一枚で乗り越えてくれました。
今回は、そのイチゴたちへの春の手入れ作業をお届けします。
4株がどうやって大家族になったのか:ランナーの話
イチゴは「ランナー(匍匐茎)」と呼ばれる細長いつるを伸ばして、そこから子株・孫株・ひ孫株と次々に増えていきます。
うちのイチゴも最初は4株だけでしたが、春〜夏にかけてランナーが出るたびポットで受けていたら、気付いたらびっくりするくらいの数になっていました。
イチゴをランナーで増やすコツは3つです。
- 1番子株は使わない:親株に近い1番目の子株は親株の病気を受け継ぐことが多いので、2〜3番目の子株を定植用に使う
- ランナーを土に固定する:ランナーピンやUピンなどで軽く押さえて根が出やすくしてあげる
- 親株から切り離すのは根が出てから:親株につながっている間は水切れなども心配ないので、しっかり根が張ってから独立させる



福井の大雪をマルチ一枚で乗り越えた話
福井の冬は北陸特有の重い雪が積もります。今年も畑が完全に雪の下に消えて、「マルチ一枚で本当に大丈夫かな……」とずっと心配していました。
雪が溶けたら——青々とした葉っぱを広げているイチゴたちがいました。植物の生命力に、正直感動しました。
イチゴの防寒にマルチが有効な理由は、地温を保って根の凍結を防ぐからです。
さらに雑草抑制・保湿・泥はねによる病気予防の効果もあります。福井のような豪雪地帯でも、マルチをしっかり敷いておけばイチゴは越冬できると実感しました。
春の手入れ①:下葉かき(枯れ葉取り)
ようやく晴れた水曜日の朝。
防寒着、ニット帽をしっかり着込んで畑へ。春の手入れ作業、まず1つ目は下葉かきです。
下葉かきとは、茶色くなった古い葉や傷んだ葉を手で摘み取る作業です。
なぜ必要かというと、古い葉はうどんこ病などの病気や害虫の温床になりやすいからです。風通しをよくすることで、クラウンに刺激と光が当たり、新芽が元気に育ちます。
判断のポイント:
- 茶色・赤色に変色している葉 → 取り除く
- 軽く握るとパリパリした感触の葉 → 緑色でも古い葉なので取り除く
- 緑でしっかりしている葉 → 残す
「お疲れさま、よく頑張ったね」と声をかけながら丁寧に摘み取っていきました。地味な作業ですが、これをやるとやらないとでは成長に差が出ます。


春の手入れ②:追肥でパワー注入
2つ目の作業は追肥です。愛用している肥料「そ菜3号」を株元にパラパラと撒きました。
イチゴの春の追肥は、花芽の形成と実の肥大に直結する大切な作業です。時期としては、新葉が展開し始めて生育が活発になってきたタイミング(福井では3月上旬〜中旬ごろ)が目安です。
「美味しい実をたくさんつけてね」と願いを込めながら……。肥料を撒くときのこの瞬間が、農作業の中で一番好きかもしれません。
成果は「半分」——それでいいのがリエ流
「よし、今日は全部きれいにするぞ!」と意気込んで始めたものの、ふと気づいたら終わりの時間。
結果は全体の半分で終了でした(笑)。
でも、いいんです。まだまだ寒いし、仕事もあるし、畑の奥の草むらではにゃーすとたいむが待っています。春になるといつも川に飛び込む儀式を再開するにゃーすが、この日も水辺をウロウロしていました(笑)。
「残りはまた次の晴れた日のお楽しみ」——そう思えるようになってから、畑仕事がもっと楽しくなりました。完璧にやろうとしないことが、長く続けるコツだと思っています。
ちなみに、にゃーすの入水の儀はよほどの雪でない限り散歩のたびに毎回です。川沿いの畑なので、散歩コースに必ず水辺が入ってしまう。止めても止めても入っていく。もはや諦めています(笑)。
冬でもお構いなし、が黒柴クオリティです。
まとめ:イチゴは強い、そして手入れは「少しずつ」でいい
真っ赤な甘いイチゴを頬張る日を夢見て、少しずつゆるーく頑張ります。
- イチゴはランナーで簡単に増やせる。2〜3番子株を使うのがポイント
- マルチ一枚で福井の大雪も越冬できた。地温保持・病気予防にも効果的
- 春の下葉かきと追肥は収穫量に直結する大切な作業
- 全部できなくてもOK。「半分でいい」くらいの気持ちで続けることが大事
皆さんも、忙しい毎日の中に「半分でOK」な余裕を見つけてみてくださいね。



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